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66      2009/05/12 

井戸から繋がる不思議の国
暗闇を抜ければ待つのは楽園
ウサギは踊る
ネコは囁く
女王の首をねらうのは誰?
トランプがざわめく
赤い波の向こうに霞むのは


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65      2008/11/02 

暗がりにひろがる
此の闇が埋もれたら
何が生き延びて
何が滅ぶのだろう

もしそうであるなら神は何処に


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64      2007/10/11

雨上がりの蜘蛛の巣は
きらきら光って真珠の様に
おもちゃばこみたいね
君は呟く
そっと手を伸ばす


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63      2007/10/11 

若し今此の儘世界が終わったら
哀しくなるだろうか
嬉しくなるだろうか
茫然と立ち尽くしてしまうだろうか

現前と写るのは
雨上がりの空


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62      2007/07/09 

血も涙もないの
そうでしょう?
全て偽り
笑った鬼は
けらけらと爪を立てる


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61      2006/05/28 

もう二度と君には逢えないけれど
いつか何処かで僕の事を想い出してくれたら


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60      2005/12/24 

此の世の全てをかなぐり捨てたら
君に近付けるのだろうか

此の世の全てを押し殺せたら
君に触れられるのだろうか

そんな事はあるはずが無いとは思いつつ
白い息は 躍って消える


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59      2005/10/25 

世界の塵を掻き集めて
造った城に住んでみたい。
君と僕と黒猫を1匹飼おう。
出窓には毎朝綺麗なシクラメンが咲くよ。
月夜には狼の鳴く声が哀しく響くよ。
森は鬱そうとは茂らない。
鳥のさえずりよりも気持ちが良いのは君の声だけ。


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58      2005/10/25 

そう云う堅苦しい理論よりもあたしはもっと美しくて気高いものを望んでいるのよ。
其れは確かに余りにも簡単すぎる証明方法かも知れないけれど、きっと
今よりずっと良い筈。


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57      2005/10/25 

黒く染まった僕の絵で
君は如何に泳ぐのかい?
ヒレがちらちら
揺らめく睫
どうしようもないほど君を


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56      2005/09/03 

そうよ、とってもすてきなの
そうよ、とってもきれいなの
まるくってかたくってやわらかくってとがってるのよ
ねえ、なんだかわかるかしら
でもおしえたくないの、ひみつにさせておいて

ゆめみるしょうじょのひとりごとは


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55      2005/08/30 

だってもう無いんだろう?
そう云ってまた不機嫌になる。
知らないわ、あたし。
コーヒーをカップに落としながらひとりごちる。
縞々の影を落とすブラインドと頼り無げに咲くポインセチアが。
小さな溜め息と種が落ちる。


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54      2005/08/30 

其れはある種の我儘だったかも知れない。
其れでも君はそうだねって肯いて、受け入れる姿勢を見せた。
ああやっぱり其れは姿勢でしかなかった。
近付いてくれたのかと思って手を伸ばせば、
其処にはぽっかりと暗闇。
もう少しで届きそうな処で君は、
何時も不愉快な顔をしそうになる。
必至に抑えて、僕も、抑えてる。
其れが辛くて、紅く、染めた。


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53      2005/08/30 

世界が碧色に染まるまで、
君と居たい。


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52      2005/07/31 

彼女が愛だとか、そういった言葉を口にすると
妙にべとべとして暑苦しく首に絡み付いて来るんだけれど
彼の子が口にすると妙に神秘的できらきら輝いて
昔集めてたビンの王冠みたいに酷く愛しい


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51      2005/07/05 

もうずっと傍まで来ているんだろうね
だって僕には聞こえないから
扇風機から送られてくる生暖かい風がカーテンをゆるゆると揺らすのは
君が存在しない理由にはならないかい
きっと心が痛すぎて何も分からない


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50      2005/03/22 

もう忘れようよ、そんな事は
だって僕ら、こんな処に迄来てしまったから
月が哂う 星たちが泣く
いつからこんな旅を始めたんだっけ、
もう何も、想い出せない…


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49      2005/02/07 

生きる事は死ぬ事で、
喜ぶ事は悲しむ事で、
きっと其れは私にしか理解できなくて、
誰も受け入れて呉れる人が居ないのは寧ろ喜ばしい事なのだ。


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48      2005/02/07 

月が雲に隠れる頃、君に会いに行きたい。
星がざわざわ騒がしくてもどかしくて、
届かない君が哀しい。
僕は何時でも此処に独りきり、立っているのに。


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47      2004/12/27

読み返したら不思議の解決
問い返したら不可思議の領域
きっと僕には解らない理念
だから僕が惹かれる君


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46      2004/12/27

明日や希望なんてものは私にとって必要不可欠なものでは無いし、寧ろ苦痛を与えて呉れるから私はきっと足掻いたり貶したりするんだろうと思う。


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45      2004/11/17 

もうはっきりと解っているんだ
太陽の満ち欠けが月を哀しませる事も
潮の満ち引きが僕を憂いに立たせる事も
哀愁漂う背中がもう還って来ない事も


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44      2004/10/17 

もう形すら判らない
何もかも崩れて
どうしてもあの月には届かないもどかしさでいっぱいなの
此処からでも
撃ち落とせるかな


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43      2004/08/21 

明らかに違うのは
思想と理念
明らかに違うのは
性と視力
違いばかりが目に付きすぎて
やがて辿り着けない気がする


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42      2004/08/09 

じとじと あめに ぬらされて
どこまで ゆくの
どこまで ゆくの
きっと はしっても おいつけないのね
どこまで いっても
どこまで いっても
もう せなかしか みえないのよ
なきたくなるわ どうして
おいて いって しまったの
いとしい あなた


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41      2004/07/26 

空に浮かぶのは
気味悪いくらい青いペンキ
白の腸転がせて
何がそんなに可笑しいんだい
何をそんなに面白がっているんだい

恐怖に打ち砕かれた此の身


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40      2004/06/26 

酷く憂鬱そうな
クラリネットの音色
只明るいのは
ファゴットのラ
インツェーで響くホルンは
可哀想な程 凍み込んで


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39      2004/06/07 

貴方の黒は
余りにも深過ぎて
光り輝く様で
何もかもを吸い込んで仕舞いそうで
只管に怖くて仕方が無い
其れでも遁れられないのは
自ら繋いだ紅い鎖の所為でしょう


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38      2004/05/29 

辛い朝には扉を閉めて

いっその事闇に抛り込まれて仕舞えば

やがて悦びとエメラルドグリーンの海に辿り着く


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37      2004/05/29 

鮮やかな音と色彩は
何時までも私を殴り続ける
貴方は何故気が付かないの
貴方は何故立って居るの

もう直ぐで一番近い所に行けるわ


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36      2004/04/05 

「好き」なんて気持ち知らなかった私
何時の頃だったかな
「好きな人」が欲しいと
切実に願った日々
「振り向いてくれれば」なんて
無理な想いぶつけて散った夏
自棄になって自分を殺した日々
懐かしいけどまた蘇って来る

誰かを「好き」に成る気持ち
誰かを「愛する」想い
私には必要無いのに
止め処無く溢れて来る
紅い血の涙を流しながら
私は堕ちる


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35      2004/04/05 

妄想の中だけじゃなくて
本気で逝かせて
指じゃなくて
貴方で逝かせて
震える膝が擦り切れる迄


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34      2004/03/06 

血みどろの海に憧れて

人を撃って漬してみたけど

どうも巧くいかないものね


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33      2004/03/01 

卒業は哀しいけれど、

貴方の夢の大きな1歩となるのならば、

悲しみで泣き叫ばない内に、

走って走って、力尽きるまで。


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32      2004/03/01 

離れていても
貴方の倖せを
願っています。


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31      2004/02/11 

好きなものは好きって
云える勇気が
力が
欲しい。


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30      2004/01/02 

愛した人は

みんな みんな

殺して仕舞った

愛し過ぎて居たから


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29      2003/12/01 

本当の事は
何一つ解かってないのに

何を求めてるの
何が足りないの

満たされた海の中で
もがく姿は
酷く醜い


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28      2003/11/19 

助けて 苦しい
もがいても もがいても
抜け出せない 泥沼
ずぶりずぶりと
時間を掛けて呑み込まれる
苦しい 痛いよ
傷が呻く
やめて 誰か助けて
白い目をした他人は
見ても見ぬ 振り


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27      2003/11/19 

居場所が無いよ
誰か受け入れて

虚しい叫びは
聞き入れられず
雑踏の中に掻き消された


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26      2003/11/19 

もうね 辞めたの
貴方を追いかけるの
もうね 諦めたの
貴方を捉まえるの
涕は未だ流れているけれど
きっと渇くわ
青空の様に笑う日が
何時か
来るわ
其れまで
隣に居させて


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25      2003/11/19 

嬉しかったのよ
あの時は
笑いかけて貰えるだけで
幸せだったのよ
其の時は
同じ空間に生きているだけで

もう
其の幸せは感じられないけれど
今も
貴方を想って居ます


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24      2003/11/19 

私の空腹を満たすのは

貴方の愛だけだったのに


全て 全て失くしたわ

がらんどうになった御腹抱えて

笑い転げる

暗闇の中で


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23      2003/11/04 

時計が狂ったのは兎の所為よ
女王様が赤い薔薇を愛するのは
真っ赤な血を愛して居るからよ

ハンプティー・ダンプティーは人間だったわ
狂った帽子屋も
素敵な御方だったわ

でも 変ねぇ
如何して貴方は此処に居るの
貴方の居場所は此処では無いでしょう
さぁ ほら 逝きなさい
御友達が待っているのでしょう
私達なんかに 目を向けないで
さぁ 御逝きなさい

早く 早く
兵士達が捕まえに来る前に
直ぐ其処に足音が聞こえるわ

私?良いのよ 気にしないで
狂っているの 何もかも
兎も 女王様も
帽子屋も ハンプティー・ダンプティーも
誰も彼も 狂っているわ
そう 私もよ

だから 貴方も狂って仕舞わない内に
早く 御逝きなさい
然様なら 愛しい人


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22      2003/11/03 

星空の下
白い息が踊る
マフラーの下から
零れる言葉
嬉しくて
二人
抱き合った夜
何時までも
星座の名前
云い合いながら
飲んだ缶コーヒー
少し苦くて
そんな味に似てる
喉の奥から来る
吐き気と嗚咽
流される涕は
涸れ切ってて
縋る事さえ
許されないの
今日また
あの星空の下
独りで踊るわ
貴方が来なくても
踊り続ける
其の儘少女は
凍りついた


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21      2003/11/03 

もう腐ってた
私の眼球

もう腐ってた
私の手足

もう腐ってた
私の心臓

もう手遅れだった
貴方も殺してしまった

ぐちゃぐちゃの内臓
腐臭と共に倒れてる

原形を失くした
己の 理性


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20      2003/11/03 

背筋が凍る様な
笑顔で刺して
冷や汗が流れる程に
強く抱き締めて

殺されても良い
後で何をされても良い

でも今だけは
其の手を離さないで


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19      2003/10/31 

気にしないで 私の事は
空気みたいに 考えて頂戴

気にしないで 私の事は
小さな埃みたいに 考えて頂戴

気にしないで 気にかけないで
私は独りで大丈夫だから
一緒に居るのは 余りにも苦だから
独りを思い知らされて仕舞うから

話しかけないで
噂しないで
何も害にならないから
だから
考えの外に 出して置いて


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18      2003/10/28 

大きな旗を
「自由」と云う大きな旗を掲げて
其れを奪う敵と戦おう

勝ち取った小さな自由を
与えられた1つだけの小さな自由を
奪うと云うならば

たとえ1人生き残ったとしても
たとえ世界中が敵になったとしても

戦おう
「自由」を守る為に


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17      2003/10/28 

見えるのは絶望の海
聞こえるのは哀しみの唄
黒と赤が混ざり合っては
貪欲を奏でる

高い空を見上げては
とうの昔に忘れた涕を流し
張り付けた様な笑顔には
気紛れな同情を垣間見る

哀しい街を唄おうか
小高い丘の上から
自由を蹴飛ばして
嘲笑の笑みを湛えて


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16      2003/10/28 

紅い血に染まれ
全て 全て

黒い闇に溶けろ
全て 全て

幾ら笑っても
幾ら泣いても
叶わぬ夢ならば

染まって仕舞え
溶けて仕舞え

綺麗な世界なんて望まない
澄んだ心なんて必要ない

全て染まって 溶けて仕舞え
此の世界の果てで


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15      2003/10/18 

綺麗な紅い夕焼けに
呑み込まれて仕舞いそう。
貴方と歩いた長い土手も
良く行ったCD屋も
初めてキスした公園も

紅く 染まって
貴方と私だけの世界が出来る。
何時の日か…必ず。


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14      2003/10/12 

貴方の表情に 振り回されて
何時も困ってるのに
貴方は優しい顔で笑う
深く俯いて
赤い顔を隠すのに

如何して貴方は
笑ってくれるの


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13      2003/10/12 

泣ながら話した

私の汚い 過去

過ぎた事だと笑ってくれたのに

陰で何を囁いて居るの?

其れは 私の事なの?

とても楽しそうじゃない

貴方の 過去 も

哂ってしまえれば良いのに

そんな事 出来やしない

分かってたから?

だから聴いたの?

最低だとも 罵れないから

だからだったのね


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12      2003/10/07 

他人の目を気にしない
私になりたい

人の目ばかり気にして
人の顔色窺って
人の波に埋もれてた

貴方を見た

人一倍輝いてて
自分の信念を
貫くのが素敵で
憧れだった

本当は…好きだった…

自分の気持ち隠すのは
卑怯なのかな
貴方の気持ちばかり追いかけるのは
ずるいのかな

人目を気にしない
私になる


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11      2003/10/07 

「私らしく」あらなければ
「貴方らしく」なくては

世間の目は 鋭くて
何時でも
ビクビク ひやひや

でも
「私らしく」って
「貴方らしく」って

何?

解からないよ
私には


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10      2003/10/07 

強いのは
強がって見せてるだけで
心の中は
弱過ぎて
ぐちゃぐちゃだ


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9      2003/10/03 

幾ら叫んでも
幾ら手を伸ばしても

あの星には届かない

幾ら叫んでも
幾ら手を伸ばしても

貴方には届かない

貴方を想って
作った傷達
今も未だ 紅が零れ落ちる
鮮やかに 鮮やかに

涙に 映えて


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8      2003/10/03 

悔しいけれど
やっぱりあの娘には敵わなくて
あの娘の様にはなれなくて
貴方の其の綺麗な笑顔が
あの娘の前で苦く笑うの
其れが厭
そんな自分が厭

頑張っても頑張っても
貴方には届かない
其のもどかしさが
涙を流させるのかな

哀しいんじゃないんだけれど
涙が溢れて止まらないんだ

此の涙を流させるのは貴方
此の涙を止めるのも貴方なのに

貴方は

傍に

居ない


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7      2003/09/30 

気の無い振りをして居ても
やっぱり貴方が好きな訳で

幾ら誤魔化そうとしても
貴方にはばれて仕舞う訳で

どんな理屈を付けても

やっぱり貴方が好きなんです


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6      2003/09/29 

遠くからしか見る事が出来なかった
貴方は私を嫌っているから
話しかける事も
目を合わせる事さえ
出来なかった

怖いから
もっと嫌われるのが
怖いから

でも
やっぱり貴方を愛してた


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5      2003/09/29 

知っていたよ
僕を避けている事

知っていたよ
僕を馬鹿にしている事

解かっているのに

君を愛している


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4      2003/09/29 

秋風が身に沁みる

貴方の為に作った傷が

ズキズキ痛い

こんなにも貴方を愛していたの

こんなにも貴方に尽くしていたの

けれども貴方は

私には見向きもしなかった

私よりも何倍も優れている女を選んだ

どんなに頑張っても

其の人に敵わなかった

幾ら頑張っても

貴方の目には映らなかった


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3      2003/09/29 

本当の事は何一つ解かってないのに
何でそんなに虚勢を張るの
知ったかぶりの貴方なんて
求めて居ないわ

自分の知識をひけらかす
そんな人に
為らないで


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2      2003/09/28 

空はこんなに青いのに

雲はこんなに白いのに

風はこんなに穏やかなのに

貴方の所為よ。

私は何時でも

嵐の中に

1人で立っているしかない。

誰も居なくなった世界は

さぞかし 綺麗なものだろうかと

下らない想像なんかして

寂しさと

哀しさを

紛らわせているのに。


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1      2003/09/28 

そんな簡単な事すら
解からないの?
だからそんなに
馬鹿にされるんだよ。
もう少し 
自分の力量を確かめて
足を踏み出して御覧。